とおるです。

経営者の方とお会いすると、もう本当によく聞く言葉があって。

「うち、ITわかる人いないんで…」

これ、何回聞いたかわからないくらい聞きました。


聞いた瞬間、僕は「あ、わかります」って言うんです。
だって、自分も同じこと、ずっと言ってた側だから。

「ITは、わかる人がやるもの」
「うちみたいな会社には無理」
「専門の人がいないと、何もできない」

そう思ってました。本当に、ずっと。


でも、最近ちょっと考え方が変わって。

ITがわかる必要は、実はなかったんですよね。

少なくとも、業務をラクにするツールを作るレベルでは。


何が必要かというと、こっちです。

「自分の業務を、言葉で説明できる」

これだけ。

「請求書を、毎月25日にこういう順番でこう作ってる」
「予約が来たら、こういうチェックをしてからノートに書いてる」
「在庫が切れたら、こういう判断で発注してる」

これが言える人が、業務をラクにする側に回れる時代になってた。


なぜかというと、ツールが変わったから。

昔は、業務を変えるためには「ITを学ぶ」必要がありました。
コードを書ける人、システム設計ができる人、データベースがわかる人。
そういう人がいないと、何も動かなかった。

でも今は、AIが間に入ってくれる。

「業務をどうしたいか」を話せれば、
残りはAIが翻訳してくれるっていう時代になった。


だから、必要な人材像が変わったんですよね。

ITがわかる人業務がわかる人
コードが書ける人業務を説明できる人
システムを設計できる人「めんどくさい」を見つけられる人

「ITわかる人いない」って言ってる会社、
実は業務がわかる人は絶対いるんですよ。

毎日その業務をやってる、現場の人が。


具体的な話をすると。

去年、ある町工場の社長と話してて、
「うちもDXしたいけど、誰もパソコン詳しくないから無理」って言われたんです。

で、その社長に聞いたんですよね。
「毎日、一番時間取られてる業務って何ですか?」って。

そしたら出てきたのが、機械の稼働報告書
担当者が手書きで紙に書いて、事務員さんがExcelに転記して、
最後に社長がまとめて月次報告にする、みたいな。

社長、その業務のフロー、完璧に説明できたんですよね。
何時に誰がどの紙を書いて、どう回って、どこで詰まるか、全部。


業務がわかる、ってこういうことなんです。

「ITがわからない」じゃなくて、
「業務はわかってる」んですよ、ちゃんと。

あとは、それを言葉にして、AIに渡すだけ。

社長は3週間後、その稼働報告のシステムが動いてました。
誰もコードは書いてないし、社長はパソコン詳しくないままです。


だから、もし「うち、ITわかる人いないんで…」って思ってる方がいたら。

それ、もう障害じゃないかもしれません。

ITがわからなくていい。
わかってる業務を、言葉にできるかどうか。
そっちのほうが、これからは大事になってきます。


「ITがわかる人」を探すのをやめて、
「業務がわかる人」に活躍してもらう。

そういう発想の切り替えが、
「ITわかる人いない」を卒業する方法だと、僕は思ってます。