千葉で、配送会社をやっています。
トラック15台、ドライバー20人、地場の運送中心です。
会社を継いで7年。
今日は、ずっと困ってた 配車管理 の話を書きます。
うちの朝は、5時から始まります。
配車係の番頭が、ホワイトボードに向かって、
前日に入った発注と、今日のドライバーの稼働を書き出していく。
6時のA社向け:誰
7時のB社向け:誰
9時のC社向け:誰
...
これを、手で全部書いていく。
それを朝礼で全員に共有して、ドライバーがそれぞれのトラックに乗っていく。
これが30年続いてきた、うちの朝のルーティンでした。
問題は、朝出てから起きるんですよ。
6時のA社「もう少し早く来られない?」
8時のドライバー「事故渋滞で遅れます」
急ぎの 緊急便が入った
ある車両が故障で動けない
これが、1時間に1回くらい起きる。
そのたびに、
1. 配車係に電話が鳴る
2. ホワイトボードを見ながら、他のドライバーに振り直す
3. 振り直したドライバーに電話で連絡
4. 元の予定に戻れない場合は、お客さんにも電話で連絡
これを、1日10〜20回やってました。
配車係が、昼まで電話を握りっぱなしみたいな日もよくありました。
しかも、夕方になると、
「今日、誰が何件運んだか」を、
帰ってきたドライバーから聞き取って、紙に書いて、Excelに転記してた。
ここでも、夕方2時間が消える。
跡継ぎとして、
「いつまでホワイトボードでやってるんだ」って、ずっと思ってました。
業界向けの配車システムも、いくつか試しました。
月10万円以上するし、操作が複雑で、番頭が「これは無理」って言って終わる。
「うちみたいな地場の小さい会社に合うやつ、ないんだよなあ」
って、ずっと諦めてました。
知り合いの紹介で Navi を使ってみたんです。
最初は半信半疑でした。配車って業界が特殊だから、
普通のシステムじゃ無理だろうって思ってたんです。
でも、AIに聞かれたのは、
「今、ホワイトボードに何を書いてますか?」
>
「変更が起きた時、何分で誰に伝わってますか?」
>
「夕方の振り返りで、何を集めてますか?」
業界の話じゃなくて、うちの業務の話を聞かれました。
3週間で、こんな画面ができました。
- 配車係が、画面に 配車を入力(ホワイトボードと同じ感覚)
- 確定すると、全ドライバーのスマホに自動で配信
- 変更があれば、変更分だけ自動で再配信
- 完了報告も、ドライバーがスマホでボタンを押すだけ
- 夕方には、完了レポートが自動で出る
ホワイトボードの代わりに、画面ひとつになりました。
| 以前 | 今 |
|---|---|
| 朝5時からホワイトボード | 朝5時、画面に直接入力 |
| 変更のたびに電話10〜20回 | 変更後、自動で全員に配信 |
| 夕方は聞き取り+転記2時間 | ドライバーがスマホで完了報告 |
| ドライバーが5分迷う時間がある | 迷わない |
配車係の負担が、半分以下になりました。
夕方には、配車係が定時で帰れるようになりました。
驚いたのは、ドライバーからの反応です。
これまで、変更が起きるたびに電話で振り回されてたので、
「アプリ覚えるの面倒くさい」って文句が出ると思ってたんです。
でも、実際はこうでした。
「電話より楽でしょ、これ」
>
「スマホで見れるから運転の前に確認できる」
>
「完了報告も10秒で終わる」
50代60代のドライバーも、3日くらいで使えるようになりました。
業界に合うシステムが世の中にないって、ずっと思ってました。
でも、考え方が違ってたんですよね。
「世の中にあるシステムを探す」んじゃなくて、
「うちの業務をそのまま画面にする」ができる時代になってた。
ホワイトボードで30年回ってきた業務を、
ぜんぶ捨てたわけじゃないです。
判断の中身は同じ。
ただ、入れ物がホワイトボードから画面に変わっただけ。
これって、町工場や飲食店や美容室の、別の業界の話を聞いても、
たぶん同じ話なんだと思います。
業界は違っても、業務改善の入り口は、
「自分の業務を、そのまま話す」から始まる。
うちもまだ全然これからなんですけど、
30年続いた朝のホワイトボードが消えた、というだけでも、
今年一番の出来事になりそうです。